SES=ブラック企業、と信じているエンジニアのあなたへ
あなたはいま、エンジニアとしての将来について、このように考えていませんか。
- これまで客先常駐をしてきて、やっぱりブラックだったので、そろそろ退職しようと考えている。
- SES企業から転職の内定をもらっているが、実はブラック企業なのではないか、不安になってきた。
- 元請案件、自社案件に関わってきたが、そろそろ他の仕事を探したい。でも、客先常駐だけは避けたい。
さらには、
- 客先常駐の現場では、怒号が飛び交っていて、その時のことを思い出すと吐き気がする。
- いつも突発作業が発生しても断ることができずに、休日出勤、残業が続いて、離婚寸前になっている。
- 通勤が片道2時間もかかるので、最初は自己啓発していたが、それも疲れて、今ではほとんど寝ている。
といった状態におちいっていませんか。
現在、ネット上では、
「SES」と言えばブラック、ブラック企業だ
という記事をたくさん見つけることができます。
googleで「客先常駐」と入れると、「客先常駐 つらい」と「客先常駐 ラク」の両方がリコメンドとして出てきます。
客先常駐とは、SES(システムエンジニアリングサービス)契約で、プロジェクトのエンドユーザや元請会社のオフィスに常駐して、システム開発を支援することです。しかし、多くの客先常駐の場合、会社としてチームとして参画するのではなく、少人数で参画する場合が多いため、エンジニアへの負荷が高くなってトラブルにつながる場合があります。
これは「エンドユーザ→元請→下請」の順に力関係があり、下請の立場や少人数で常駐しているエンジニアだけでは、「いいなり」にならざるを得ない構造となるためです。
トラブル状態になったときに、ではエンジニアとしてどうするか(何ができるか)と言えば、いくつか選択肢があります。
大きく分けると、
(1)客先常駐ではなくて、自社オフィスで受託案件もしくは自社サービスの開発に携わる。
(2)客先常駐案件の中で、もっとよさそうな別案件に異動する。
(3)IT業界をやめる。
の3つになります。
あなたが、この(1)(2)(3)のどれを選ぶかは、この先のエンジニア人生を決めてしまう非常に重要な判断となります。
できれば、正しい情報を集めて、正しい判断をしたい、ですよね。
では、SESがブラックだ、と言われている論点を順番に整理してみましょう。
論点は、全部で6点あります。
- 客先常駐の現場では、エンジニアの成長の可能性がない。
- いろいろな現場に合わせて技術を習得する必要がある。
- 35歳以上は使い捨てにされる、退場を余儀なくされる。
- 自社と現場が離れているので、自分のスキルや能力を正しく評価されない。
- 稼働管理ができない。上位会社のいいなりにならざるを得ない。
- 未経験採用でも入りやすい。
いかがでしょうか。では、6つの論点を順番に見ていきましょう。
客先常駐の現場では、エンジニアの成長の可能性がない。
これは、現場で求められてるスキルと、実際にエンジニアが希望しているスキルが不一致の場合におきます。
実際には、現場で求められているスキルは、無限にあります。
お客様ヒアリング、企画書作成、要件定義書作成、製造、単体試験、結合試験、納品、などなど、フェーズだけでもいろいろある上に、各フェーズで求められるスキルは異なります。
この求められているスキルに100パーセント対応して、そこに10パーセントでもエンジニア自身の付加価値をつけることができれば、110パーセントの成果となります。この付加価値10パーセントがエンジニア自身のストレッチとなります。
ただ、この10パーセントの付加価値をつけよう!と思うためには、エンジニアのモチベーションが必要です。
嫌いでやりたくない仕事に付加価値なんてつけられませんよね。
だからこそ、当社では、エンジニア本人のやりたいこと、目標、スキルなどをきちんとヒアリングして、その希望にあった、希望を実現できる現場に常駐できるように取り組んでいます。
また、客先常駐先は大手SI-erが中心のため、IT業界全体で磨かれたプロジェクトマネジメントに関するノウハウが蓄積されています。仕様の決定方法、課題の管理方法、会議の運営、決裁の流れ、アクション会議の開催、トラブル時の動き方、ドキュメントの作成方法、ライブラリ管理、などなど、中小企業だけでは体系化できない多くの知見が蓄積されていて、それを仕事として対応していくなかで自然と身に付けることができます。
「やらされている」「めんどくさい」と思っていれば、ただの「手間」なのですが、「貴重な情報だ」「ノウハウだ」「次に活かせそうだ」と思えば、まったく違う価値になります。
いろいろな現場に合わせて技術を習得する必要がある。
大規模プロジェクトの場合には、
ずっと同じ工程を担当する場合
ずっと同じ業務を担当して、全工程を担当する場合
の2つに分けることができます。
工程分担という考え方と業務分担という考え方です。
このプロジェクトの大きな考え方によって、エンジニアに求められるスキルも変わってきます。
なので、言い方を変えれば、たとえば単体テストだけを担当したいエンジニアでも、設計から試験まで幅広く経験したいエンジニアでも受け入れられるチャンスがある、ということなんですね。
つまり、あなた自身が、技術を深掘りしたいのか、ある特定業務を極めたいのか、もしくはプロジェクトマネジメントに携わりたいのか、そこを明確にすることができれば、あなたの希望に合わせたプロジェクトにアサインすることが可能です。その結果として、あなた自身の希望どおりにキャリアを積んでいくことが可能になります。
受託開発なので、ひとつの技術だけで対応可能
客先常駐なので、いろいろな現場に合わせて技術を習得する必要がある
というには、ある一面だけを切り取ったロジックです。
受託開発に対応するためには、この5年は今の技術で対応できたとしても、次の5年は、やっぱりその時の新しい技術で開発する必要があるためです。つまり、受託開発なのか客先常駐なのかに関わらず、新しい技術に対応する必要がある、というのは、エンジニアの責務なのです。
さらに当社では、独自の取り組みとして「年間10万円まで研修費用をサポート」しています。
この制度により、プロジェクト外のOFFJTとして、体系的に知識を学んだり、これまでに習得してきたことを改めて棚卸ししたりする機会をご提供しています。
35歳以上は使い捨てにされる、退場を余儀なくされる。
「35歳定年説」は、20年以上も前からある言葉です。
ですが、当然ですが実際には35歳を超えると使い物にならない、働ける場所がなくなるということはありません。
市場の変化に合わせて、自分のスキルを磨き、人間力を高めていければ、年齢だけで判断されることはありません。
逆に、単にその日の作業だけを「こなす」というスタンスで日々を過ごすとすれば、それはいずれ、いつの日かは市場価値がなくなり、退場せざるを得なくなります。これはIT業界に限った話ではなく、世界中の市場に当てはまる原理です。
なので、今、目の前にある仕事に取り組むときに、自分の考え方を入れる、効率化する方法を考える、もっと作業品質をあげる方法を考える、といった取り組みをし続けることができれば、年齢だけで退場になることはありません。
いや、現場が忙しすぎて、そんなのムリ、という意見もありますが、実は、それはウソです。忙しいのはなぜなのか、それはどうしたら自分の影響力の範囲内で解決できるのか、を考える絶好の機会なんですね。
目の前にチャンスはある、しかもチャンスは無限にある。
こうした考え方が重要です。
実際、今、担当している現場のひとつは、40歳以上のメンバを含んでいますが、年齢による問題は起きていません。
自社と現場が離れているので、自分のスキルや能力を正しく評価されない。
自社と現場が離れているのは事実です。
しかし、だからといって、自分のスキルや能力が正しく評価されない、という話にはつながりません。
エンジニアの評価に対して、当社では、3つの取り組みをしています。
(1)入社時
採用試験では、書類選考、採用責任者、当社代表の面談に加えて、オンライン適正試験「タレントアナリティクス」を使用しています。
これは、職務経歴や学歴などではわからないビジネスに必要な能力、面接ではわかりにくい性格、ストレス耐性、仕事に対する価値観などが見える化できるツールです。
そして、この適正試験の結果は、エンジニア本人にも渡して、自己分析に活用していただくとともに、入社後の面談にも活用します。価値観やストレス耐性など、表面では見えにくい要素を見える化して、話し合いをすることにより、会社とエンジニアの意識のすり合わせが可能となります。
(2)日報による作業報告
すべてのエンジニアから、1日の終わりに、作業日報を送ってもらいます。
これは、当日の計画と実績、そして課題1つをメールで送付してもらう簡易な報告フォームです。
簡易なため、スマホでも送信可能な手軽さで、エンジニアにとっては毎日続けられる、というメリットがあります。
一方で、当社内のメーリングリストに送付するため、他のエンジニアが、今、どんなことを担当しているのかキーワードで知ることができ、エンジニア間の情報共有、情報交換にも役立っています。
(3)月次の面談
当社では、年間の目標、四半期の目標、毎月の目標を立てて、その実施結果を月次で棚卸しして、上司と面談する、というサイクルを実施しています。自分自身だけではなかなか立てにくい目標を上司と意識合わせし、そして結果も自己評価だけでなく、客観的な目線でも評価することで、エンジニア本人と周囲の評価を一致させることができます。これにより、納得感の高い評価制度を回しています。
この評価制度は「HRBrain」というクラウドサービスを利用しています。
稼働管理ができない。上位会社のいいなりにならざるを得ない。
客先常駐は、契約書に基づいて体制が構築されます。
契約書には作業内容、作業場所、作業時間、清算条件などが記載されています。
しかし現場では、プロジェクトのフェーズに応じて、作業内容も変われば、作業時間も変わります。
プロジェクト管理チームでは、要件定義、設計、製造、試験、サービス開始、保守・運用、維持管理、それぞれのフェーズが始まるときに計画書を作り、WBSを作り、作業スケジュールをひいて、体制を決めます。
この計画時のとおりにプロジェクトが進む場合と進まない場合があります。
この計画どおりに進まないときにどう振る舞うのか、もしくは、計画自体にムリがあることが予見できる場合に、どう振る舞うのか、がとても重要です。
これまでにも、計画自体にムリがあることがわかっていても、そっとしておく、見なかったことにしておく、という場面はたくさん見てきました。そして、その結果、やっぱり炎上して、不満を言いながら徹夜する。
でも、そうではなくて、ちゃんと気づいた段階で、アクション会議の開催を依頼して、こちらから見えている課題を提示して解決に向けた議論をする、という振る舞いがとても大切だと考えています。アクション会議の開催を申し入れるのは、一見、面倒なことなのですが、傷が浅いうちに対応しておくことが、あとあと効果が出てくるのですね。
「いいなり」ではなく、こちらの立場から見た意見も正しく伝える、というアクションが重要です。
また、稼働管理については、通常、1ヶ月まとめて月末に稼働報告書で報告する、のが一般的ですが、この方法だと、月に1回、実稼働を知って「うわ!200時間超えてるやん」といったアクションしか取れなくなります。
ですが、当社では、毎日、稼働を入力できる仕組みを用意しています。
「fleee」という勤怠管理と給与計算が一体化したクラウドサービスの契約をしています。
この「fleee」のアカウントを社員全員に提供して、日々、稼働入力をすることによって、稼働の異常値をいち早く知ることができる取り組みをしています。
合わせて、福利厚生サービスとして、大企業と同じ福利厚生を提供している「ベネフィット・ワン」と契約しています。これによって、リゾートホテル、スポーツクラブの利用などがお得になります。普段、ビルの中でサーバ、パソコン、スマホと対面していて疲れた心身をリフレッシュする方法をご提供しています。
未経験採用でも入りやすい。
実際には、そんなことはありません。
たとえば、18人3交代で回している運用現場に、数人、未経験者が入ってくることがあります。
中には、未経験だから、現場作業をひと1倍覚えるエンジニアもいます、が、実際には非常にマレです。
ほとんどの未経験者は、すぐに退場していきます。
まとまった開発体制の中に未経験者が入ってきた場合には、教育の仕組みがあれば成長余地はあるかもしれませんが、いきなり未経験者がひとりで入っても成長できません。
ですので、当社では、現時点では未経験採用は実施していません。
将来、受け入れ環境が整った段階、つまり先輩社員が仕切る現場ができた段階で、採用を始めます。
まとめ
ネット上で槍玉にあがっているSES企業というのは、正確に言えば、自社のエンジニアがほとんどいなくて、他社所属のエンジニア、個人事業主などを中心に「とにかく」案件に入れている企業のことを言っています。
この「とにかく」の部分が問題視されているのですね。
エンジニアの成長、稼働管理、チームワーク、といった部分に対する会社のサポートがなく、その結果、エンジニアが孤立して苦労して退場せざるを得なくなる。
この問題をクローズアップするとSES企業=ブラック企業、という構図が成り立ちます。
一方で、当社は、エンジニアの成長、稼働管理、チームワーク、といった部分に会社としてサポートをしています。それは、これからもずっとエンジニアと一緒に、IT業界に貢献し続けたいと考えているからです。
当然ですが、エンジニアが成長しないと会社も成長しないし、お客様への貢献もできません。
会社として何を蓄積するのか、という大切な問いにも答えられなくなります。
会社が社会に貢献し続け、末長く存続するためには、会社がエンジニアに投資して、エンジニアが成長して、プロジェクトに貢献した結果としていただいた利益を再投資する、というプラスのサイクルを回し続ける必要があります。
このプラスの循環を回すための取り組みを積極的に行なっています。
SESビジネスはブラックだから、当社では受託しかしない、という企業もあります。
でも、この考え方は、IT業界の本当の問題を解決することにはなりません。
広いIT業界の中で、おいしいところ、もうかりそうなところ、管理可能なところ、だけを切り取っているにすぎません。
当社では、大規模案件に関わり続け、ご支援することで、エンドユーザやIT業界本当の問題、課題に正面から取り組み、少しずつ改善に貢献し、IT業界全体がもっともっと入りやすく、働きやすく、成長性のある業界にできればと考えています。
この考え方に賛同いただけるエンジニアのあなた、ぜひ、当社代表と直接会って、お話を聞かせてください。
きっと、これまでのIT業界での経験の中で、楽しいこと、成長できたこと、だけではなくて、辛かったこと、思い通りにならなかったこと、不満に思っていること、などなど、たくさんあると思います。
この負、マイナスの側面について、ぜひ、教えていただき、では、それをどうすれば解決していけるのか、を一緒に考えていければと思います。
当社での取り組みは、いわば、エンドユーザ、SI-er、エンジニア、そして当社がみな、幸せになれる方法を探す長い旅だと捉えています。
当社の経営方針の中に「バランス」という言葉があります。
この「バランス」という言葉は、世の中の原理原則に入っている重要なキーワードです。
世の中には、上と下、右と左、あなたと私、日本と外国、のように対立する概念が無限にあります。
これからサバイバルしていく上で大切な考え方は、上だけ下だけといったどちらか、ではなく、上と下のそれぞれのよいところを把握し、そのバランスをとった中間地点を歩けることだと考えています。
つまり、客先常駐はブラックだから自社開発、という2択ではなく、客先常駐のいいところにも取り組み、その結果を自社開発に活かす、といったアクションがより重要なのです。
いかがでしょうか。
もし、この当社の考え方に少しでも心がざわついたら、ぜひ、直接会って、お話を聞かせてください。
これからのあなたのエンジニアとしての旅に、明るい光を見つけることができれば、これほどうれしいことはありません。
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